人気ブログランキング | 話題のタグを見る

美保神社の青柴垣神事

毎年4月7日に行われる美保神社の青柴垣神事(あおふしがきしんじ)を見に行きました。

正面は、美保神社 二の御前(祭神 事代主命)向かって右が一の御前(祭神 三穂津姫命)
二人の巫女さんが舞っている頃


美保神社の青柴垣神事_e0354697_19332240.jpg


国譲り神話にまつわる神事

一ノ御船・二ノ御船 
このごろは、港の中央まで出ずに、この場所を動かないそうです。

美保神社の青柴垣神事_e0354697_19344490.jpg


青柴垣神事は、古事記の国譲り神話に由来する神事です。

大国主命の使者から国譲りの相談を受けた事代主命は、国譲りを承諾した後に、自分の乗った舟をひっくり返すとともに、青柴垣に向かって逆手の柏手をひとつ打ったかと思うと、返した船の中にお隠れになってしまわれたという話です。

「平成の大合併のように、出雲国が、ヤマトの一部となった話ですか?」
違いますけれど、そう理解している人がたいへん多いようです。

高天原ー葦原の中津国ー黄泉の国 世界縦3層構造の中で、葦原の中津国の統治を大国主命一族から皇孫ーニニギノミコトに譲るお話です。

お隠れになるということは、葦原の中津国の神ではなくて、黄泉の国の神になるということ(そうは書いてないけれど)です。

それで、怨念・祟り神のような話ととらえる学者も多いと思います。

しかし、青柴垣神事は、事代主命がお隠れになった後に、今度は「神として再生する」神事です。


事代主命の複雑な神格

しかし、日向にニニギノミコトが降臨して、何世代も経ってから神武天皇が東遷して、ヤタガラスに導かれてヤマトを治めるに至るという話になっています。

美保の岬でお隠れになったはずの事代主命ですが、事代主命の娘(媛蹈鞴五十鈴媛命)が神武天皇の初代皇后になる話も書かれています。

神様なので、何世代も渡っても不思議はないのですが。

国譲り神話の後は、初期天皇家を支える役割として描かれています。

記紀神話自体が、陰陽の対立と結合という観点から書かれているので、それも不思議はないかもしれないです。

天神同士あるいは地祇同士の結婚は描かれていません。同族同士の結婚はまるで無いかのような筋立てです。

八咫烏(ヤタガラス)の神

事代主命の娘(媛蹈鞴五十鈴媛命)というのも、事代主命が三島溝杭耳命の娘に妻問いして生まれました。(日本書紀)

しかし、古事記では大物主命となっています。ここが混乱のもとです。

大物主命=事代主命ならば、夫婦そろった本殿の姿として自然です。

ですが、大物主命は大国主命で、事代主命とおばさんの三穂津姫命を祀っているということになっています。

三島溝杭耳命は、タカムスビの命の系譜とも、カミムスビの命の系譜とも。また、京都の賀茂御祖神社の賀茂建角身命の別名とも云われています。

その賀茂建角身命は、『姓氏録』(815年)では、八咫烏(ヤタガラス)とも書いてあります。(話は全然関係ないですが、この頃土曜日のNHKでヤタガラスの深夜アニメやっています。面白いです。)

美保神社の青柴垣神事_e0354697_19420675.jpg


青柴垣神事では、新品のヤタガラスの日像幢(にちぞうとう)やウサギが餅つく月像幢(がつぞうどう)が飾られていました。

事代主命につながる氏族の関連でそういうお飾りなのかと勝手に思いましたが、即位式などのような祭儀の飾りでは一般的なもののようです。

関連記事              ⇩ 別サイトです。




名前
URL
削除用パスワード
by yuugurekaka | 2024-04-26 19:29 | Trackback | Comments(0)