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出雲口伝には沿っていない。

この前、書店で「大元出版」で検索すると、新刊が出ていた。

『仁徳や若タケル大君 伝承の日本史』(税込み3,080円)という本。すぐ書店で注文した。

すぐ買わないと、入手困難になる確率が高いので。

ちなみに、Amazonで買うと、値段が高い。

Amazonの在庫が無くなると、Amazonでは中古本の値段がすぐ高くつりあがる。

そのことはかなり後から気づいた。

昨年の年末に発行された本なので、まだ新刊があるはず。

実際他のサイトでは。定価で売っている。


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今まで出ていた大元出版の※出雲口伝(富家伝承本)では、物部王朝から神功皇后の登場、平群王朝へのつながりがもうひとつ書いて無かった。
(※富家 出雲大社の元上官家 )

記紀の記述から、神功皇后の登場には国内でも大きな戦乱があったことが感じられる。

そういう意味で、興味をそそる本が出版された。

今までの本では、「中津彦王」というのが今一つわからなかった。

なぜ紀氏というか葛城氏というか、その一派の平群王朝が登場するか、謎だった。

『古事記』では、神功皇后そのものが、アメノヒボコ命一系統ではなく、母族葛城の血が濃厚であることは、見てとれるが・・・。

『古事記』自体が、作り話だと言ってしまえば、それまでの話だが…。

さて、なかなか入手困難な富家伝承本を手にして読んだことが無い人が多いと思う。

いろいろなサイトが、その断片を伝えているので、それから類推することも多かろうが、自分のサイトは、富家伝承本に沿って書かれていない。

たとえば、『先代旧事本紀』に事代主命の妹である高照姫命が登場するが、イザナミ神のモデルではないかというのが、自分の説である。

しかし、そういうことは富家伝承本には一言も描かれてはいない。

と、いうか高照姫命は、最近の富家伝承本には、神門臣家(この度の本には、正しくは「郷戸家」であると書かれている。)の系統で、事代主命の妹では無く、大国主命の娘と書かれている。(最初の頃の本『出雲と大和のあけぼの』とは系図が違っている。

富家伝承本を信奉する方達にとっては、私のブログは「けしからん」のかもしれないが、

自分は特定の伝承や歴史研究家を信じ込んだり賛美しない性質(たち)の人間なので、ご容赦願いたい。

また、科学的事実に裏付けてない伝承は信用しないという部類の人間でもない。

自分の根底にある考えだが、

日本人は昔から男系であると言い張る人が多いけれど、婚姻形態は歴史段階に伴って変化してきたとする高群逸枝説の方が正しいのではないかと思う。

どうも古代史の世界は一つの血統から氏族を語りすぎるきらいがあるように思う。

実際は本家分家渡来入り乱れて婚姻関係が結ばれたり養子縁組があったり、戦国時代のように敵になったり味方になったりが、時代によって違ったのではないかと想像する。

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Commented at 2021-08-02 13:02
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Commented at 2021-08-02 13:49
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by yuugurekaka | 2021-06-02 12:35 | 日記 | Trackback | Comments(2)