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宍道の起源(2) 出雲風土記の犬石・猪石

この宍道の由来として、出雲風土記にこう記載されています。


宍道郷(ししぢごう)。松江市宍道町宍道・白石・佐々布一帯の地域

郡家の正西三十七里の所にある。所造天下大神命が、狩りで追いかけなさった猪
の像が、南の山に二つある〔一つは長さ二丈七尺、高さ一丈、周り五丈七尺。一
つは長さ二丈五尺、高さ八尺、周り四丈一尺。〕。猪を追う犬の像〔長さ一丈、
高さ四尺、周り一九尺。〕、その形は、石となっているが、猪と犬以外のなに
ものでもない。今でもなお、存在している。だから、宍道という。
       
       (島根県古代文化センター編 『解説 出雲風土記』 今井出版)


その所造天下大神命(あめのしたつくらししおほかみ)(大国主命の尊称)が狩りで追いかけた
猪の二つの石と犬の石が、石宮神社に今もあるようです。

石宮神社 島根県松江市宍道町白石638

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この宍道の由来として、出雲風土記にこう記載されています。鳥居をくぐって右手に見える大きな石がその猪の石の一つのようです。

鳥居をくぐって右手の猪石

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さて、もう1つの猪石はというと、鳥居をくぐって左手の手前の石が猪石のようです。

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拝殿が石垣のぎりぎりのところに建てられています。
どうやら、ご神体の犬石の位置を変えずに拝殿を作るしかなかったという感じがします。


石宮神社 拝殿

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石宮神社の犬石(ご神体)
ここの神社は、本殿はなく、ご神体が拝殿のうしろにあります。

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猪の石が、存在する出雲風土記記載の「宍道社」の論社は、この石宮神社と、女夫岩のある大森神
社です猪石はこの女夫岩でなかったのかとの考えもあります。
詳しくは→ 出雲の祖霊信仰 クナトの神
地元では、「ししいわ」とも呼ばれているようです。



この猪の道ということから、宍道(ししぢ)となり、それが、転じて「しんじ」となったそうな。
「宍」(しし)で検索すると 
 
宍、肉 - 古語で、食肉のこと。またそのために狩猟の対象となる動物のことで、
とりわけ鹿と猪を指す。 ( ウィキペディア 「シシ」

食肉にするための動物を宍(しし)と言い、鹿と猪を区別するときは、それぞれ「かのしし」「ゐ
のしし」といったのです奈良時代は、家畜ではなく鹿と猪を主に食べたんでしょう。

なんの因果か、女夫岩のすぐそばの南側には、島根中央家畜市場 がありました。
まさか、奈良時代からずっと「食肉」で上書きされているわけではないでしょうが


島根中央家畜市場  松江市宍道町白石1720 

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さらに宍道をあれこれ検索していたら、こういう本にヒット。
“アイヌ人は陰部の名称を地名にしたがる。松江の宍道湖はアイヌが命名したシシヂ湖の訛りであ
る。シシヂとは大きい陰門” (北村博則著 『歯・口・舌のはなし』 文芸社) 
えー!?…でも、そういう可能性もあるのではと思い、図書館に行き「アイヌ語古語辞典」やら
ミル語の本やら あれこれ調べてみます。


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by yuugurekaka | 2016-06-12 08:19 | Trackback | Comments(0)