鳥取県の妻木晩田(むきばんだ)遺跡へ行った帰り道に
「天の真名井」の道路標示板を見つけました。
何なのだろうと、道路標示に従って行きました。

天の真名井は、名水百選に選ばれている地下より湧き出ている水です。→天の真名井 Wikipedia
「天の真名井散策遊歩道」の小道を登っていくと
水流が激しくなってきました。

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あれれ 水車小屋があります。
これは後代に建てられたもののようです。

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天の真名井に到着しました。
女性の方が1名、2Lのペットボトルに湧き水を入れていました。
以下 そこに書かれている説明板。

“環境省指定「名水百選」
 天 の 真 名 井

この泉は、米子市淀江高井谷泉川にあり、「天の真名井」と呼んでいます。「天の真名井」とは、「古事記」「日本書紀」において、高天原の「神聖な井戸」を意味し、神聖な水につけられる最高位の敬称です。高井谷の氏神である下津守神社の古棟札にも、「天乃真名井乃清久潔畿与(あめのまないのきよくいさぎよき) 元水於降玉布(もとつみずをくだしたまふ)」と古くから記されております。
その湧水量は、一日二千五百トンに及び、夏は冷たく、冬は温かく、実に味わい深い天然水です。
この「天の真名井」泉川下流の宇田川平野には、弥生時代の角田遺跡があり、すでに二千年もの昔から、人々の生活と耕作の水源として大切にされてきたことを物語っております。昭和十九年に完成した「昭和用水」の水源もこの清水です。文字どおり、郷土の文化と産業を興し、歴史を築いてきた清水であり、地元「高井谷集落」では、四季折々に「底ざらえ」をして、水神を祀り、今も古代そのままの神聖な域として。その姿を保っています。  米子市”

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天の真名井のすぐ隣の小池に祠がありました。
秋葉三尺坊大権現さんでした。
神社にも時折 見かけますが 詳しく知りませんでした。→秋葉権現 Wikipedia
秋葉山の山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神様で
「火難除けの神」として広く知られているそうです。

秋葉三尺坊大権現

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サイノカミさん


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その隣には、樫の木の前にサイノカミさん。

“ 高井谷には、元治元年(一八六四)作の神像と、小型の持ち回り用の神像があります。小型のものは良縁を願って、今期の近づいた跡取りのいる家に持っていき、めでたく婚礼が終わると次の家に持ち運んでいくという風習があります。 米子市教育委員会”(説明版より)

淀江町には80体もの サイノカミさんが存在しているようです。
ここのような石神さんというより
男女を形どった双体道祖神の石神さんが多いとのことです。

島根では、サイノカミさんをあまり見たことがありません。
サイノカミさんの起こりを見ると、
文献では古事記・日本書記の岐の神、猿田彦などの記述がありますが
民俗学者 柳田国男によれば、もとは大和民族に対する先住民の信仰で
神社神道以前の信仰だそうです。→ミシャグジ Wikipedia

このサイノカミさんの学術的な書物は 柳田国男「石神問答」しかないらしく
陰陽石信仰、百太夫信仰、猿田彦、道祖神…と
長い歴史の中で様々なものが習合して今日に至っています。

しかし、淀江町のサイノカミさんは特別な由緒があるようです。
“その昔、サイノカミさんの生活が苦しい様子を見かねた大黒様(オオクニヌシノミコト)は
 お金を貸した。サイノカミさんは12月14日までにお金を返す約束をし、準備をしていたが
 火事にあってしまった。大黒様は気の毒に思い「借金は返さなくても良い、その代わりに
 人間界の仲人を引き受けるように」と言った。こうして、サイノカミさんは縁結びをするようになった。”

(共済公報 とっとり 2014.№621より引用)

それで今でも 12月の第2日曜に
サイノカミさんの日として
しめ縄を新調して わら馬をお供えする自治会があるようです。


by yuugurekaka | 2015-04-02 21:31 | 塞の神