建国記念の日に 思う

「建国記念の日」。
そもそもが、『日本書紀』の神武天皇の即位日として、
1873(明治6)に、2月11日と定められた紀元節です。

神武天皇の即位とは、紀元前660年2月11日と、
されています。神話の世界ともいうべき話なのです。→Wikipedia 建国記念の日
こうなってくると 日本書紀に書かれている
その建国神話を信じるか信じないかが、重要な要素なのです。

諸外国は、どのような日を建国記念日と定めているか
調べて見ると →Wikipedia 諸外国の建国記念日
「植民地であった国が独立した日」とか「君主制から共和制を樹立した日」が結構多いです。

1) 日本は 建国記念の日からして、特殊です。
始まりから、日本は「国民国家」ではないのです。
また 戦争に負けたからと言って、自動的に「国民国家」になるとも思えないのです。

だから、ナショナリズムを持ち出されると、いつも私は微妙な感情が湧き上がってきます。
私は、ナショナリズムに対し、否定的な立場ではないですが
世の中では、戦前型のナショナリズムしか聞かれなくて
「日本には国民国家のナショナリズムの型がないのか?」
と思うぐらいに テレビの討論番組には がっかりします。

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2)最近 関 裕二さんの「古代史の秘密を握る人たち」を読んでいるのですが
2001年の発行で、この時点で 特別 出雲王朝存在説を主張されている方ではないようですが
結構 この人の着目点が面白いです。

「実在した?しない?大国主命の正体」の項で 紀元節のことが書かれていますが
その紀元節の中で
「天皇は、平安時代から、園神(そのかみ)・韓神(からかみ)祭りというものを
行なっていた。それぞれの祭神は、園神が大物主神で、韓神が大己貴神(大国主神)と
少彦名神、どれも出雲にかかわる神だ。」(238ページ)

そもそも、その紀元節の起源が、出雲の神を祭ることとは どういうことなのでしょうか。
インターネットで いろいろ調べて見ました。
この方のブログが 詳しい。→建国記念日の本当の真相を知ったら・・・

私は、子どもの頃、病弱だったため、
体育の時間に休んで 図書室で古事記をよく読んでいました。
しかし、ヤマト王権の前に 出雲王朝があったなどと人に言うと
たいへん「罰当たり」みたいなことを言われることが多かったように思います。

しかし、古事記や日本書紀に書かれているでしょうと
思うのですが、なぜ?

大人になったらなったで また 逆の立場からの批判。
「皇国史観」の材料になったこととして 
古事記・日本書記は、当時の政権の作った創作でしかなく
史実ではないということ。

当然、古事記や日本書紀は 創作したものや言伝えのもので 
史実ではありません。
私は、古事記や日本書紀を神聖視する者でもありません。

しかし、歴史的な書物というのは
書いた人の都合の良い創作というものはつきものです。
どのような歪曲的な形であれ、
なんらかの史実が「反映」 したものです。

明治政府や近代の政府が 上書きしたものだけを
日本古来の伝統であるかのように言うのは
日本の将来のためにも 良くはないと思います。

懐かしの洋楽ポップスシリーズ
ポール・サイモン 「アメリカの歌」



ポール・サイモンは好きですが
正直な所、和訳された詩を 読んでも 今一つ よくわかりません。
私がアメリカ国民でないのはもちろんです。
ベトナム戦争に介入して 敗北した当時の 憂国の情を
どのようにとらえたら良いのか わかりません。

そういう理由もありますが、今も ひたすら 国というものが遠い
と感じるからです。
戦前は 国とは 命ずる存在だったかもしれませんが、
じゃあ 戦後はどうなのかです。
税金払って富を分配されるだけの存在なのでしょうか。


by yuugurekaka | 2015-02-11 18:55 | 出雲と大和