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11月初旬の鳥取県米子市から見る 大山(だいせん)です。
この山は、古くは「火神岳」と呼ばれており、大国主命が宿る「神奈備山」(かんなびやま)として
大神山(おおかみやま)と呼ばれていました。

しかしながら、今 私が読んでいる谷戸貞彦著「幸の神と竜」(大元出版)によると
出雲の祖神 久那斗(クナト)の大神が宿る山だそうです。
クナトの神は、岐の神、道祖神とされています。→岐の神 Wikipedia
また 谷戸氏によれば、イザナギの尊は、クナトの体神と同神とされています。
まあ そうなのかもしれないと私は思いました。
神社の祭神も、時代の変遷とともに すり替わったりするものです。
2000年以上の前の姿が そのまま残っていようはずもないからです。

佐々木高綱の等身地蔵  →佐々木高綱の等身地蔵

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神社にたどり着くまでに、たくさんのお地蔵さんに出会います。
それも、そのはず、大神山神社(奥宮)は、神仏習合で分離したものだからです。
大己貴神(大国主命)の本地仏として地蔵菩薩を祀って
「大山権現」あるいは「大智明権現(だいちみょうごんげん)」と呼んで
その近くに数多くの寺院・仏閣を建てたのが、ここの神社の起こりです。 →ウィキペディア 大神山神社
詳しくは、こちらの方のサイトに神社の由緒書があります。→大神山神社奥宮

参道入り口の鳥居  右手に大山寺があります。

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大山の中腹 8合目まで車で登り、坂道をやっとこさ 歩いて鳥居に来ました。
鳥居の外側には、お地蔵さんや不動明王像など仏教色濃厚です。

自然石で敷き詰められた650mの参道

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また650mの坂道を登っていかないということがわかると
途中 ため息がでてきました。
なお 冬場は、雪が積もり 参拝そのものが 危険だそうです。
それゆえ、ここは夏宮と呼ばれており、大山の麓に本社(冬宮)があります。

石段と拝殿

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やっと たどり着きましたー。

大神山神社(奥宮)拝殿

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かなり大きな権現造です。

市寸嶋神社(弁財天社)

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この市寸嶋神社の祭神であるイチキシマヒメですが、宗像三女神の一神です。
しかし、大国主命の結婚したのは、イチキシマヒメではなく
宗像三女神の多紀理毘売命(タキリヒメ)です。
古事記的には、違いますが、
大黒様と同じく 弁天様は7福神です。

私は、弁天様ということで、別のことを思い出しました。

吉田太陽著 『謎の弁才天女』(徳間書店)によると
出雲神族四八九代の首長(かみ)・富當雄(まさお)氏が、生前
「我々の大祖先はクナトの大首長(おおかみ)<岐神(ふなとのかみ)>だが、
もう一つ隠された女(め)首長にアラハバキ(荒吐神)があった。
体制側によってこれらが抹殺されようとしたとき、
クナトは地蔵に、アラハバキは弁在天へと変身した」
と、語ったと書かれてあるそうです。

帰り際、道に立っているお地蔵さんを遠目に見ると
道祖神のようにも見えました。


by yuugurekaka | 2014-12-31 09:47

「素人には おすすめできない神社」とは、
テレビ朝日 「マツコ&有吉の怒り新党 正月特番 」で放送していましたが
気軽な気持ちで、参拝したら危険なのです。
つまり、登山するつもりで、参拝しなさいということ。

全国から参拝者が増えておりますが
出雲市役所が注意を喚起しています。→韓竈神社へ参拝される皆さまへ

韓竈(からかま)神社は、出雲国風土記(733年)の記載されている古社で
祭神は、スサノオノミコトです。
社名の韓竈(からかま)は、朝鮮から渡来した「釡」を意味するとされています。

スサノオノミコトは、朝鮮から、「植林法」や「鉄器文化」を伝えて
開拓してきた神として伝えられています。
古事記では、高天原からいきなり鳥上の里に 天から降臨する話に
なっていますが、
『日本書紀』(第一書 第四)には 朝鮮経由で鳥上山についたようになっています。

“ 素戔嗚尊の行ないがひどかったので、神々が千座の置戸の罪を科せられて
高天原から追放された。この時、素戔嗚尊は、その子五十猛神をひきいて、
新羅の国のソシモリに降られた。
そこで、「この土地にはいたくない」と、言われ
土で船を造って、
それに乗り、東の方に渡り、出雲の国の上流にある鳥上の山についた。”       

島根県の出雲・石見地方には、この「岩船」伝説があちこちにあります。
ここの韓竈神社にもスサノオノミコトが乗ったという「岩船」があります。
(残念ながら 岩船の巨岩を見逃してしまいました。)

出雲市役所が記載している駐車場に車を止め
仮説のトイレで用をすませ 出発 。
10分歩くと 鳥居が見えてきました!
渓流が美しい。

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鳥居をくぐって 参道。急な石段です。
携帯電話は、「圏外」です。踏み外して落下しても、だれにも助けも呼べません。

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さらに急になり、参道が細くなってきました。
横に張ってあるロープを持たなければ
下まで 真っ逆さまで落ちそうです。

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最後は自然石を削って作った石段です。

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神社のすぐ近くに木の根っこがありました。
スサノオノミコトは、根の国(根之堅州國)の王ということになっています。
黄泉の国=根の国と一般的には言われていますが
あの世=幽玄の王は、大国主命です。

スサノオノミコトは、植林の神(木の神)とも云われており
古事記には、息子神の五十猛神(イタケルノカミ)が、
木の国=紀ノ国に居て
大国主命が異母兄弟神達から、そこへ逃げ込むという話がありますが
案外 根の国とは、木の国のそもそも源という意味でなかったろうか?

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社殿の直前の巨石のすき間です。このすき間がテレビでは、約35センチと言ってました。
ここをくぐり抜けないと社殿には行けません。
ここは女性の産道に見立てられ、子宝に恵まれるという言い伝えがあるそうです。

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なんとかたどり着けました。
しかし、帰る時、岩の間が 坂になっていて すべって怖かったです。

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by yuugurekaka | 2014-12-07 17:07

因幡の白うさぎで 有名な白兎海岸(鳥取県鳥取市)に行きました。

白兎海岸

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ここは 因幡の白うさぎ(稲羽の素兎)の伝説の地です。

“淤岐(おき)島に流されたウサギは、気多の前に渡ろうとする時、
和邇(ワニ)をだまして言いました。
 「私と競争して、どっちの一族が多いかを数えようではないか。
 お前の一族をありったけ連れてきて、一列に並びなさい。」
それで、ウサギはワニを数えて その上を飛んで渡りました。
しかし、だましたことがバレて、ワニに皮を剥がされてしまいます。

痛くて泣いていると、大穴牟遅神(大国主命)の八十神(異母兄弟達)に出会います。
因幡の国の八上姫(やがみひめ)に求婚する旅の途中でした。
意地悪な八十神は、「海水を浴びて風に当たって寝ていなさい。」と、教えます。
うさぎは、治るどころか、よけいヒリヒリして ひどくなってしまいます。

そこへ、兄弟神たちの荷物を一人で背負わされていた大国主命に出会い
「真水で体を洗って、蒲黄(ガマ)の上に寝転べば、治るだろう」と教えました。
その通りにしたら うさぎの体は元通りになりました。

元気になったウサギは喜び 
「八上姫は、あなたを選び結婚するでしょう。」と予言しました。
そして、八上姫は、八十神ではなく、大国主命を結婚相手に選びました。”

学校で習う話は、ハッピーエンドですが、古事記には続きがあります。
その後妬んだ八十神に、2度も殺され(生き返る)
執拗に追われます。
一度目→赤猪岩神社 手間山
二度目→大石見神社

因幡の白うさぎの話ですが、様々な説があります。→ウィキペディア 因幡の白兎

淤岐ノ島(おきのしま)と気多之前(けたのさき)

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私が、子供の頃は、日本にワニはいない、だから、これは、サメであると
習いましたが、ウィキペディアを見ますと、さまざまな説があり驚きます。
南洋の神話が流れて来たので、ワニでもおかしくはない、
そんな感じもします。

また、鳥取県東部の神話ではなく、
宗像大社の沖ノ島のことで
ウサギは兎神、すなわち宇佐の神、宗像一族のことで
多くの船をもっている安曇一族の力を借りて
宗像一族が、沖ノ島から陸地に引き上げる時の
なんらかのトラブルを象徴とする説(梅原説)
など 様々な説があるようです。

淤岐ノ島(おきのしま)

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また、この島そのものをうさぎとする見方もあるようです。
この島自体 うずくまったウサギのようにも見え、見え隠れする
岩礁が、ワニの背中のように見えなくもないです。
(山陰中央新報社発行  「神話のふるさと」より)

白兎神社 鳥居

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道の駅 「神話の里 白うさぎ」のそば、参道入り口があります。
道の駅には、神社参拝や白兎の丘参拝のツールが販売していました。

御身洗池(みたらしのいけ)

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社殿の前には、ウサギが体を洗ったとする いかなる天候でも水量が変わらない
不増不減の池があります。
白兎神社は皮膚病や火傷に御利益があるとされています。

白兎神社 拝殿

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白兎神社本殿

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菊座石

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「本殿を支える土台石(六ケ)に菊の紋章が彫刻(二十八弁)してある。
 近郷の社はもちろん、全国的にも珍しい。神社創設が皇室と何らかの
 関係があったものと云われている。」(境内の説明版より)

鳥取県八上郡には、因幡の白兎伝説とは別に
天照降臨神話があり、うさぎが天照大神を道案内したという伝説が
あるそうです。

詳しくは ウィキペディア 白兎神社の 「内陸部の白兎神社」 →ウィキペディア 白兎神社
八頭町にある白兎にゆかりのある神社の詳しい説明があります。
とっとり 旅の生情報

白兎の丘 愛の鐘
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気多之前の展望台には 愛の鐘がありました。
一人で登って 鳴らして お祈りしました。
縁結びの神様。
白兎神社には、アベックカップルがたくさんいました・・・。
もう 縁は結ばれているのに…。



by yuugurekaka | 2014-12-02 17:00 | 因幡の素兎