自分は、カーナビをつけているわけでもないし
地図を持って 神社めぐりをするわけでもないし 
神社巡りをしている際に道を間違えてしまうことも多々あります。

須佐神社に行くはずだったのですが 道を間違えて
かなり山道を西の方に行ってしまったようです。
「多倍神社」の表示が出ていて間違いに気づきましたが
そういえば、鬼の首を埋めたと云われる伝説の神社だったなと
思い 間違えたついでに行ってみました。

細い山道を車を走らせていて 「本当にこの道でいいのだろうか。」
と思っていると、ありました。
畑の草を焼いている懐かしい煙の香りがします。

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出雲国風土記(733年)に「多倍社」とある神社です。
八岐大蛇を斬った剣の御神霊を祀っているとのことです。
確かスサノオが使った十拳剣そのものは(別名「天羽々斬(あめのはばきり)」は
奈良県天理市の石上神宮に祀られていますが
ここは、剣そのものではなく、剣の神霊です。

多倍神社大社造り 本殿です。 厳密に言うと大社造りの変態だそうです。
階は本殿の中央に設けているところが、正式の大社造りとは違うらしい。

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後ろの大岩が、伝説の首岩らしいです。
スサノオノミコトが、鬼の大将を退治して その首を埋めて
そのフタをこの大岩でしているそうな。
恐ろしい…。

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伝説「首岩」について (神社の説明版より)

“御本社のま後に玉垣をめぐらした二つの大岩をいう。
直径約4m高さ2.5m厚さ1.2mの岩が倒れかかるように重なっている。
「社説」によるとこの神社より北方500mの所に怪岩奇嶂あり「鬼の窟」という。
(自由観光歩道が通ずる)天井岩、千畳岩、腰のし岩、地獄岩等ありて
往古鬼共の住める巣窟であった。

この鬼の大将を多倍神社の祭神須佐之男命が
退治したまい、その首を埋めその蓋になさったという岩がこの首岩であると。
私たちの先住民族の間には、奇岩、怪石又は神秘なことが現れたりする大木
、山岳、瀧等々神が宿るとしてこれを信仰の対象として祀る風習があった。
この首岩も石神信仰の一つとして始めはこの岩が多倍神社の御神体として
崇敬されていたのではなかったかと言われている。”


by yuugurekaka | 2014-10-25 23:50 | 八岐大蛇

この神社に来るのは 今年で3回目です。
出雲市内で用事を済ませ、
車を30分以上走らせ、たどり着く。
日が落ちて、カメラには全く映らない状態で参拝。
それを、2度ばかり繰り返しています。

須佐神社は、出雲市内から、かなり山奥の方に向かって
行きます。今は、出雲市佐田町で出雲市ですが、
出雲風土記(733年)の時代は、
飯石郡という山間部の郡のくくりです。

出雲風土記(733年)の須佐郷のくだりで
「神須佐能袁(かんすさのお)命がおっしゃられたことには
『この国は小さい国だが、国として良い所である。だから
私の名前は、木や石につけまい。』とおっしゃられて
ご自分の御魂をここに鎮め置かれた。
そして大須佐田・小須佐田をお定めになった。
だから、須佐という。」(解説 出雲国風土記 島根県古代文化センター【編】より)
と書かれているように、
自分の名前を、木や石ではなく、
ここの郷に名前をつけたという謂れがあります。

スサノオノミコトは、出雲地方を巡行して
最後は、須佐郷に落ち着いたということでしょう。
スサノオノミコトを祀る社の分布は、どちらかというと、山間部です。
あまり平野部には、スサノオノミコトを主祭神とする神社がありません。

須佐神社 鳥居 
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この鳥居の対面に、天照社があります。鳥居の中の同じ境内ではないです。
20代の頃、参拝した時は 出雲VS大和の象徴みたいに勝手に解釈してしまったんですが
たぶん全く違って、 同じ境内に小さな社を建てるのは
つり合い的にどうかというような…これも勝手な解釈に過ぎません。

拝殿・本殿
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18時過ぎです。だいぶん、暗くなりました。
カメラの露出を開いてなんとか写しました。
拝殿が左に廊下のようになって、また一つの棟があり、
それを右に行き本殿に行くという、
くねくねした 拝殿でした。

須佐神社 本殿
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ここの本殿の内部構造も出雲大社と同じで、
神座は、正面を向いていません。→ご案内・須佐神社
古い大社造りは、このようになっており
いわゆる出雲大社の神様が、あえて大和の方角とは逆の西を向いている
という造りをしているという説は違うんだと思います。
須佐神社の神座は、地図から考えると、
南西じゃないでしょうか。
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この本殿の裏に、樹齢約1300年と言われる大杉があります。
近年パワースポットとして全国的に有名になり参拝客が増えたそうです。

須佐神社 塩井
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「須佐之男命自ら潮を汲み此地を清め給うたという。
日本海に続き満潮の時は附近の地面に潮の花をふく。
分析の結果は『芒硝含有食塩泉』で弱アルカリ性である。」
(須佐神社 ホームページより)

出雲大社の前の稲佐の浜とつながっていて
潮の干潮に関係があると説明板に書かれていました。
しかし、こんな山奥で 海水とは?
科学的にはどういうことなんでしょう。
神社のすぐ近くに出雲須佐温泉「ゆかり館」があります。
20年ぐらい前に、そこで鴨うどんを食べたような記憶が…。

そういえば、雲南市の須賀神社のある大東町にも
「海潮温泉」があります。出雲風土記時代からある古い温泉ですが、
もしや、これも海とつながっているのかと思い、
インターネットで検索して調べてみますに
“尾のない子牛を川湯に浸したところ尾がはえてきたことから
「牛尾湯」と呼ばれるようになったと言い、
しかし、そのお湯が塩っぱいことから、「牛尾」が「海潮」に変わっった
という説”が旧家今田家の古文書の古文書にあるそうで
どうも違うようです。

しかし、古代の人は、どのように塩を収集し、摂取していたのだろうか?
それと、清めの塩だけれども、
海水で消毒という知恵から来ているんではないでしょうか。

神社下を流れる素鵝川 
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「すががわ」と読むらしい。ここは、神戸川の上流です。
岩盤が川底に丸出しで 車の上から見ても 美しいです。
本当は、川を眺めながら、ゆっくり、佐田の町を歩いたら
良いのかもしれません。
スサノオノミコトが、自分の名前をつけた町なので
町自体が御神体のような所なんでしょう。


by yuugurekaka | 2014-10-17 15:54