手間山(鳥取県西伯郡南部町)で殺された大国主命は、
母親と二人の女神の力により再生しさらに山奥へ逃げます。
どこに逃げて行ったのか古事記にはその記載がありません。
しかしながら、日野郡誌(1926)に「伝承の地」として記載あるそうです。

『大名牟遅(大国主命)は 南部町の赤猪岩神社での復活の後、
腹違いの兄・八十神の命の嫉妬が和らぐのを
大倉山(大蔵山)の麓にて隠れ逃れたとも、
また八十神の命に謀られ落命するが、
母神の助けにより二度目の復活をしたとも言い伝えられます。

『 神紋は「亀甲の中に三つ葉柏」を表現している。
柏の葉は春の新芽が出るのを見届けるまで落葉しないことから「復活」にあながち無縁ではない。』 にちなん日和 より

この2度目の虐殺もおぞましい。
「またもやオホナムジ(大国主命のこと)をだまして山に連れて行き、
大きな樹を切り倒し、縦に中ほどまで切れ目を入れての、
その割れ目に楔(くさび)を打ち込んですき間を作ると、
その中にオホナムヂを押し込めるやいなや、楔をはずしてしもうたのじゃった。」
(「古事記」 三浦佑之 訳 文春文庫)

またもや、妬みのため腹違いの兄弟に殺されてしまった大国主命は、
またもや母の力を借りて生き返ったのです。
執拗に追ってくる腹違いの兄弟を振りきるために、
今度は紀国(現在の和歌山県)の縁者をたよって、旅立つのでした。

大石見(おおいわみ)神社のある鳥取県日野郡日南町上石見は、
中国山地のてっぺんの盆地にあります。
ちょっと行けば岡山県新見市です。とても、きれいな街でした。

大石見(おおいわみ)神社を探すものの、道路には標示が見当たらなく、
近くをなんども行ったり来たりしました。
大石見神社につきましたが、この死と再生の伝承のことは、一言も書かれていませんでした。
せっかくの遺産だからもっとアピールされた方がいいのになあと思います。

大国主命がヤガミ姫(因幡国のお姫様)と隠れ住んだとの伝説の神社です。
訂正 「因幡国」と書かねばならないところを「伯耆国」としていました。
すみませんでした。有名ないなばの白うさぎの「いなば」(因幡)です。
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境内のオハツキタイコイチョウは、鳥取県指定天然記念物になっています。
直径1.3mはある樹齢300年の木です。(突然変異により、
葉の表面に種子(ギンナン)ができる「オハツキ」と、
二個のギンナンがくっついて太鼓のような形になる「タイコ」の変異が同時にみられるイチョウで、大変珍しい。)


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この神社では、狛犬(こまいぬ)ではなく、キツネ様が、拝殿の両脇でお守りしています。
ここでの大国主命は、お稲荷様(農耕神)なのでしょうか。

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拝殿
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本殿
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by yuugurekaka | 2013-11-25 08:00 | 大国主命 死と再生の旅

できるならば、新たな体で 再出発したいと
先週の月曜日が休みだったので、
鳥取県西伯郡南部町にある赤猪岩神社(あかいいわじんじゃ)に
高速で車をぶっとばして、お参りに行ってきました。

大国主命(オオクニヌシノミコト)は、古事記によれば
2度殺されて、2度生き返ります。
生き返るというよりは、神として再生するというのが
正しいかもしれないですね。

2度も神として復活するような強い霊力ならば
3度目の復活もあるかもしれません。
だから、全国の神様を集めて
毎年毎年 封じ込めの会議をしないければならない、
などと、勝手に想像します。(個人の特殊な解釈です。)

インターネットで、偶然「赤猪岩神社」のホームページを見つけました。

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山陰には、古事記に書かれてある土地が、
そのままのように残っているのが不思議なところです。

古事記の大国主命再生神話

因幡のしろうさぎを大国主命が助け、その後、大国主の命の異母兄弟−八十神に求婚された八上比売は、拒否し大国主命に嫁ぐと言った。
それを聞いて怒った八十神は、伯耆国手間山にやってきて、「赤い猪を追い落とすから、下にいてこれを捕らえよ。」と言い、猪に似た真っ赤に焼いた大石を転がし落とした。大国主命は、その赤い焼石を抱きついたところ、焼かれて死んでしまった。大国主命の母神(刺国若姫命・サシクニワカヒメ)が、高天原の神産巣日命(カミムスヒノミコト)に救いを求めて、カミムスヒは、すぐにに蚶貝比売(キサカヒヒメ−赤貝の女神)と蛤貝比売(ウムギヒメ・ウムカイヒメとも、蛤の女神)を遣わして治療させた。キサカヒヒメが貝殻を削って粉とし、それをウムギヒメが蛤の汁と母乳で溶いて作った薬を火傷の箇所に塗ったところ、大国主命は、麗しい男としてよみがえった。

標高329mの手間山の玄関先に赤猪岩神社がありました。
ひっそりとした小さな神社です。

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拝殿
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本殿
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そして本殿の隣には、大国主命が火傷をおって亡くなった
とされる大きな石が地中深く埋められて平たい石で封じ込め
られていました。おおっ!

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そこから出雲古道があるというので、歩いて行って清水井まで
行きました。15分くらいかかりました。
蘇生の時、使われた水が湧くという伝説の水です。
拝んで手を洗いました。

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清水井
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近くの清水川神社にお参りし、来た出雲古道の道をまた歩きました。
するとなんと!「本物と言われている清水川の赤猪岩 ここより400M」の看板有り。
赤猪岩は、本殿の隣に地中深く埋められていたのではなかったのか?
それで、看板の通り、ずんずんと山頂の方に続く谷を登っていきました。
大きな岩が、坂道に祀られていました。

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焼かなくても、山頂の方から、岩を転がされたら、それだけで死んでしまうのではないか
と思いました。
こちらの赤猪岩を拝んで、赤猪岩神社の方にまたもどりました。
山道を久々に歩いた割には、元気です。




by yuugurekaka | 2013-11-03 19:50 | 大国主命 死と再生の旅