2014年 11月 01日
出雲の祖神? 出雲大社摂社 出雲井社
出雲大社から、国道431線を東に車を走らせ約10分。
「みせん広場」という駐車場に車を止め、歩いて10分のところに
弥山の麓にこの小さな社があります。
春先に参拝すれば、桜が満開で さぞ美しかったろうと
思います。
この神社の説明版にこのように書かれていました。
出雲大社摂社
出雲井社いずもいのやしろ (出雲路社 いずもぢのやしろ)
御祭神 岐の神(くなどのかみ)
勇武にして地理に明るく、
大国主神が“国譲り”の際、
大神の命により経津主神(ふつぬしのかみ)に
付き添い諸国を平定し
国土を統一せられた巧神です。
国譲りの後、天津神を連れて 回った神様は
日本書紀では 猿田彦命です。
あと、天孫降臨神話では、ニニギノミコトの道案内をした神としても出てきます。
この岐の神ですがウィキペディアではどうなっているかというと
「巷の神(ちまたのかみ)または辻の神(つじのかみ)とは、日本の民間信仰において、疫病・災害などをもたらす悪神・悪霊が聚落に入るのを防ぐとされる神である。道祖神、塞の神(さえのかみ)とも」→Wikipedia 岐の神
交通の神、道祖神、賽の神… サルタヒコと同神ということになっています。
しかし、多くのブログでは、
『謎の出雲帝国』(吉田大洋氏著、
1980年、徳間書店刊)からの引用で
出雲神族の祖神として この岐神(くなどのかみ)が
クナト大神と されているようです。
また、民俗学者の谷戸貞彦氏によれば (「幸の神と竜: 古代が分る鍵」より)
主神を「久那斗の大神」妻神を「幸姫の命(さいひめのみこと)」で
息子神を「サルタ彦大神」ということであり
双体道祖神は、現在 猿田彦命とアメノウズメノミコトの夫婦神と
されていますが、そうではなくて元は
「久那斗の大神」「幸姫の命」の夫婦神と述べられていました。